黄金博物館(以下、「当館」)は台湾初の生態博物館がコンセプトの博物館です。2004年11月のオープン以来、「生態博物館」をコンセプトに金瓜石、水湳洞の2つの地区の貴重な自然の生態、鉱山遺跡、景観の風貌、歴史の記憶、文化人類学的な遺産を適切に保存できるよう、地元の皆様と力を合わせています。
新北市2030文化ビジョンは、「新美学」をメインテーマとして5本のアートベルトのコンセプトを打ち出しました。当館は「黄金山城-鉱業文化」アートベルトに位置しています。2020年には「百年地景、永続環境」のビジョンを掲げ、2つの目標と4つの戦略、そして12の実施プランで「美しき山の街」の実現を目指しています。
2つのプロジェクト目標は「保存活化,價值提升」、「文化再造,美麗山城」の内容は以下の通りです。
一、保存と活用で価値上昇
当館の管轄区域である金瓜石集落は、北に水湳洞、西に九份地区と隣接しています。その地理的環境は火山活動によるものであり、金や銅の鉱物が美しい「鉱山」を形成しています。鉱業は1897年の開山以降に成長を遂げ、台湾金属鉱業股份有限公司(台金公司)が1987年に閉山するまで百年近くの採鉱の歴史が、金瓜石と水湳洞の両地区に坑道、索道、建物などの多くの遺跡に加え、貴重な資料としても残されています。これらの地区は保存、活用が極めて重要であり、それによって常に価値が見いだされ、永遠に受け継がれていきます。
二、文化の再建、美しき山の街
鉱業の歴史、文化、景観を保存、活用するという原則の下、当館は鉱山の要素と多彩なアートを融合して、クールな鉱業のテーマやその遺構がアートと暖かいエネルギーに触れることで、地域の皆様との協力で観光客の皆様の理解が深まり、より長く滞在いただけることを目指しています。芸術文化の再生によって鉱山アートベルトを新たに構築し、脱皮して輝きを増した山の街が誕生します。