新北市立鶯歌工商職業学校 2024年ドイツ・Red Dot Award受賞、成果発表展
新北市立鶯歌工商は、2024年度に本校初となる広告デザイン科の陳奕伶教諭・陳上瑜主任及び中国科技大学・ビジュアルコミュニケーションデザインコースの陳建勲教授との連携の下、本校3年生の李佳怡さん、洪立潔さん、羅芮苡さんの3名を指導して『追憶鋳金:黄金鉱業文化PRデザイン』を創作し、本校を代表してドイツの国際的デザイン賞であるレッド・ドット・デザイン賞(Red Dot Award)に出品。栄えある「ブランド&コミュニケーションデザイン」部門の「Red Dot賞/Winner」を受賞しました。この作品はイラストを使って、金瓜石の金鉱文化推進の様子を描いたもので、歴史の物語を感情豊かに表現することで、当時の活気に満ちた砂金取りブームの様子を感じてもらい、金瓜石で育まれた文化への理解を深めています。また、レッド・ドット・デザイン賞のほかにも、2024年カナダ・Applied Arts Student Award(AASA)学生部門のアイデア広告賞、平面設計賞で最優秀賞、2024年釜山国際デザイン賞(IDBA :Busan International Design Award)青少年部門のコンセプト賞、2024年DNA Paris Design Award学生部門の平面設計賞最優秀賞など、国際的デザイン賞を合計5件受賞しました。
受賞作品は、鉱山の生活に関するポスター、本、弁当、漬物、メモ帳などの関連グッズをシリーズ化して紹介しています。デザインを通して、学生の視点から鉱夫の生活と奮闘を捉え、その物語に新しい命を注ぎ、観光促進の一環としてブランディングを行い、この地域独自の文化的イメージを形にしました。それだけにとどまらず、新北市における金鉱業の歴史を世界に向けて発信することで、世界の人々に知ってもらうことを目指すものです。
今回の展示は、単なる博物館と学校の連携というだけでなく、デザイン作品を通して、鉱業の歴史の歩みとその記憶を知っていただき、鉱山における歴史の多様な変化を感じ取っていただきたいと願って開催しました。さらに新北市の若い学生世代の優れたデザインの才能やその成果をより多くの方にご覧いただくことで、博物館として鉱業文化資産に関する教育を広めていきたいという思いも込められいます。